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TouchDesigner×Godotでバーチャルスタジオを作成しました

TouchDesigner×Godotでバーチャルスタジオを作成しました

2026-05-19 更新

TouchDesigner商用版の導入を機に、社内バーチャルスタジオを構築しました。
今年の採用説明会での実運用を経て得られた知見を記録としてまとめます。


バーチャルスタジオとは

実写と3DCGのリアルタイム合成に加え、テロップや音声を統合する「デジタルシステム」と、カメラやグリーンバックなどの「物理スペース」を合わせた全体を指します。

まずは完成形の最終出力画面をご覧ください。

最終出力画面のイメージ

以下のようなUIをNext.jsで構築し、配信のコントロールを一括制御できるようにしました。

Project Image

本プロジェクトにおける成果、課題、そして今後の展望について解説します。

使用ソフトと役割

TouchDesigner: 全データの集約・送出
Godot 4.6 mono: 背景の3DCGリアルタイム描画
Blender: 3Dアセット制作
Next.js: TouchDesigner制御用UIの構築
Zoom: 最終的な配信プラットフォーム

スタジオ機材

・PTZカメラ 2台(OBSBOT Tail 2,FreeD対応)
・マイク 3台(Wireless go)
・レンダリング用PC 1台(Godot用)
・操作用PC 2台 / iPad 1台(Next.jsのUIからTouchDesignerを操作)
・グリーンバック (高さ1.96m×幅2.2m×奥行き2.4m)

スタジオ機材
スタジオ機材 グリーンバック

運用体制

・MC: 1名
・オペレーター: 2名

運用の様子

良かった点

一括管理の実現: TouchDesignerを中心に映像合成・切替・テロップ制御を集約できた。
低コスト化: Godotと組み合わせることで、高額な放送機材に頼らず安価に構築できた。
UIの拡張性: Next.jsを用いたWeb UIによる制御に大きな可能性を感じた。
手軽なキャリブレーション: カメラ位置の特定にArUcoマーカーを採用し、場所を問わず容易な設定が可能になった。

苦労した点・見えてきた課題

多岐にわたる技術領域(音声、映像、Web、3D)を横断したため、知識のブラックボックス化が発生しました。今後は、AIエージェントやObsidian等を活用した「知識の共有・蓄積」が不可欠だと痛感しています。

音声管理の複雑さ
音声のループ(反響)問題が発生し、原因の切り分けに苦労しました。本番での放送事故を防ぐため、音声系統図の作成などによる可視化が必要です。

グリーンバックのキーイング精度
照明ムラ、被写体との距離、カメラ設定の調整がシビアで、TouchDesignerでのキーイング精度(特にスピル除去)に課題が残っています。

ネットワークとデータ連携の複雑化
複数システム間の通信経路が複雑化しました。
 1. Next.js → TouchDesigner → Godot (アニメーション発火)
 2. Next.js → TouchDesigner (値の変更)
 3. TouchDesigner → Next.js (状態通知)
これらの状態同期やデータ連携を整理し、チーム内で共有する仕組みづくりが必要

今後の展望

放送局レベルの大型設備を目指すのではなく、「軽量・ポータブル・少人数運用」を強みとした、他業種展開も可能なバーチャルプロダクション(VP)システムへと育てていきたいと考えています。


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